歯周病菌殺菌治療

 

 Contens

  歯周病殺菌治療
  抗菌光線力学療法(a-PDT)
  歯周病菌と歯周病、バイオフィルム
  a-PDTを併用した歯周病治療
  治療費について

 

 歯周病菌殺菌治療

 

 歯周病の最大の原因は歯周病菌による歯周の炎症です。その炎症により歯茎が吸収されていくわけですが、歯周病菌の除去、殺菌ができれば歯周病の症状緩和や抑制につながることになります。

この方法は特に歯周ポケット内の歯周病菌を抗生物質などの内服薬剤を使用せずに短時間でしかも、簡単に殺菌し、歯周病の原因を取り除いていく治療です。

 通常の歯周病治療では歯周囲、歯根表面の歯石を除去し(スケーリング、ルートプレーニング)、ブラッシングを改善徹底して原因(歯周病菌や炎症原因物質)を取り除いていますが、それだけでは感染した歯周病菌を有効に取り除くには不十分な場合があります。
 スケーリング、ルートプレーニングといった歯周初期治療や歯周外科治療と併用し、この殺菌システムで歯周ポケット内、歯根周囲を殺菌すると、非常に歯周病治療に有効です。

 

 

  抗菌光線力学療法 

 

 当クリニックでは抗菌光線力学療法(Antimicrobial Photodynamic Therapy : a-PDT)というシステムを使用しています。
このa-PDTとは、簡単にいうと歯周ポケット内に光感光性溶剤(メチレンブルーというジェル状の物質)を注入し、そこに670nm波長の赤色光をあて、歯周病菌を破壊、殺菌します。また生体や菌の炎症原因物質を抑制し、歯周炎症の改善、原因除去を即時に行う方法です。
このシステムで歯周病菌殺菌を行う場合は必ず事前に歯周初期治療が必要です。

 a-PDTの利点
  短時間で歯根周囲の歯周病病原菌を殺菌できる
  抗生物質耐性菌に対しても殺菌できる、また耐性菌は発生しない
  ルートプレーニングと併用するとバイオフィルムも破壊できる
  炎症の原因となる物質を抑制し、歯周組織を破壊する物質が発生するのも抑制する

 

 

 歯周病菌とバイオフィルム、歯周病について

 

 誰でも口の中には20,000~30,000種の細菌が存在し、歯の表面ではその多くは単独で存在するのではなく、バイオフィルムと呼ばれる細菌の集合体 を形成し、膜やプラークという形で強固に歯面に吸着しています。このバイオフィルムが形成されている限り、これらの細菌に消毒処置はほぼ効果がないことがわかっています。また内服抗生剤は最初の一時期だけでだんだんと耐性菌ができ効果はなくなります。

 ただ、歯茎より出ている歯の表面(歯肉縁上といいます)は、ブラッシングや、歯科医院での専門的清掃でバイオフィルムは除去 できます。しかし口の中の菌はゼロにはならないのでバイオフィルムはいずれ再生してきます。
 歯肉縁上に関しては、バイオフィルムが形成されても、それがすぐに悪いかというとそうではありません。毎日の十分なブラッシングで虫歯や歯周炎は防ぐことができます。
歯周病が進行している場合、歯周ポケットが形成され、深くなるとブラッシングで清掃できなくなります。そうなると歯周ポケット内の歯の根の表面(歯肉縁下の根表面)にバイオフィルムが停滞し、歯石が沈着し、歯肉、歯周組織の炎症が慢性化し歯周の骨(歯槽骨)が吸収され、歯周病が進行していきます。

特に重症の歯周病と関係する歯周病菌が感染している場合は歯槽骨の吸収が激しく、進行も早いです。

 炎症とは、歯石や細菌により炎症反応性物質が放出され、それに反応して腫れや出血、痛みなどが起こることをいいます。細菌から直接組織破壊性物質が放出さ れたり、また持続する炎症の反応として自分の生体反応で放出される物質で歯周組織が破壊されたりし歯周病が進行していきます。また持続的な炎症は慢性炎症といい、歯茎の場合、痛みがないことが多く歯周病に自覚がないことが多いです。

 重症な歯周病と関係のある歯周病菌の中には、自分でタンパク分解酵素を放出し、歯周組織を破壊していくものもあるため、歯周病の重症化につながっています。



 歯周病菌

 歯周病に関係する歯周病菌はたくさんいますが、わかっている菌のなかでも数種が非常に歯周病の発現と進行に関係することがわかっています。
 

 代表的な菌をあげると
  Porphyromonas gingivaris (P.g菌)
  Tannerella forsythensis  (T,f菌)
  Treponema denticola   (T.d菌)
 

 多くの口の中の菌のなかでこの3種の歯周病菌は下図のピラミッドの頂点の赤い部分に分類される、重症の歯周病と関係の高い菌種です。これらがご自分の歯周にいるかどうかは特殊な細菌検査で分かります。

 

 その他に

  Prevotella intermedia (P.i菌)
  Aggregatibacter actinomycetemcomitans (A.a菌)

 などという菌があります。他にもたくさんいますが、これらが悪い歯周病菌の代表格です。

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 光殺菌治療はこれらグラム陰性菌を含む細菌に対しても細胞膜を破壊し殺菌することができます
また一部の真菌やウイルス、Candida albicans 、単純ヘルペスウイルスに対しても効果的であることがわかっています

 

 

 

 a-PDTを併用した歯周病治療

 光殺菌(a-PDT)は単独では効果が十分ではありません。なぜなら進行した歯周病では、病原菌は歯周ポケット内の歯根表面や歯根表面に付着した歯石周囲に付着し、また象牙質、セメント質内に入りこんだり 歯槽骨の吸収した底や歯肉上皮細胞内に入り込んだりしているからです。

 歯周ポケット内に浮遊している菌は簡単に除去できますし、殺菌できますが歯石に付着している菌や、歯根のセメント質などに入り込んだ菌は物理的除去が必要になります。

必ず、スケーリング、ルートプレーニングという歯周初期治療で物理的に、歯石を除去、歯根面をきれいにし、菌の隠れ蓑をなくし、細菌を減少させてから光殺菌を行います。
スケーリング、ルートプレーニングが適切に行われ、ブラッシングが十分に行われれば、非常に多くの場合、歯肉の炎症は軽減し、歯周ポケット内の細菌を減少させることができます。

 細菌では特に重症な歯周病を引き起こす歯周病菌(P.g菌 T.f菌 T.d菌)は歯茎(歯肉上皮細胞内や一部歯肉結合組織)に入り込んでいることがわかっています。こういった理由もあり、この光殺菌システムでも歯周病菌のすべての菌を殺菌することは不可能ですが、定期的に行えば症状を緩和でき、菌の影響を抑えていくことができます。

 歯周初期治療と併用して、光殺菌(a-PDT)で歯周病細菌の殺菌や、炎症物質の抑制、不活性化などを効果的に行える治療法です。

 

 

 治療費について

 a-PDTによる歯周病殺菌治療は健康保険が適応されません。
 また併用して同時におこなうルートプレーニングも健康保険外の治療となります。
 
 1歯あたり   3,000円(税別)
  ルートプレーニングとその前後のa-PDTによる歯周病殺菌処置

草津中央歯科クリニック

TEL077-565-8038

診療時間

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