歯周組織再生治療 

歯周外科治療について

 
 Contens

  歯周組織再生治療(エムドゲイン、リグロスを使用した治療)  
  歯肉切除治療 骨整形治療 
  歯肉移植治療 (歯肉結合組織移植、遊離歯肉移植) 
  歯肉形成治療

 

 

   歯周外科治療とは、歯周病の悪化した状態(深い歯周ポケット、歯茎の骨の吸収、薄弱な歯肉など)や、歯根

  に及ぶ虫歯などで歯の生え際の歯茎が異常な状態であるなど、健康な歯茎が安定して保てない状態がある場合

 外科的に歯肉、歯茎の骨を処置することで、丈夫で清掃しやすく、長持ちしやすい審美的な歯周組織(歯茎)

 に状態を変える治療です。
 歯周初期治療でルートプレーニングを行っただけでは、深い歯周ポケットや歯茎の骨の吸収は基本的には健康

 な状態には戻りません。したがって進行した歯周病の場合その後の安定した歯肉状態を保つために歯周外科

 治療が必要な場合があります。

 

​ 歯周組織再生治療

 特定の条件を満たした場合ですが、吸収してしまった歯茎の骨を再生させる方法です。特に歯茎の骨が部分的に深く吸収している場合に行います。歯周初期治療の後、歯茎の歯肉を開いて、歯槽骨(歯茎の骨)が吸収しているところを露出させ、歯の根の表面をきれいに清掃処理したあと、歯槽骨が再生しやすくなるようなタンパク(エムド ゲイン、リグロス)を充填したり、骨補填材や別の部位から歯槽骨を削り吸収した部位に充填したりして、歯肉を元どおり封鎖して縫合します。 
この処置により、健康な状態と同じくらい完全にとは言えませんが、ある程度の歯槽骨の再生が期待できます。

 

 

 エムドゲインを使用した歯周組織再生治療

 

 エムドゲインというのは

 スウェーデンのビオラ社で開発された豚歯胚組織を使用した歯周組織再生材料で、主成分はエナメルマトリックスたんぱく質です。ゲル状の薬剤です。このたんぱく質は歯根周囲のセメント質再形成、歯周組織の再形成にかかわります。20年ほど前から日本はもとより、世界各地で歯周組織再生治療に使用されています。

草津中央歯科クリニックで、私自身も多くの症例に使用してきました。失った歯周組織がある程度再生することは事実です。

専用の無菌的に育てられた幼若な豚から抽出したタンパクです。特に副作用などはありませんでした。

エムドゲインを使用する治療は歯周外科処置が必要になります。

 

 治療術式イメージ図

 

 

 歯周組織再生治療の外科処置は歯肉を剥離して、歯の周囲の骨が吸収しているところを露出させます。直視下にて歯根表面の歯石を100パーセント除去します。場合によっては殺菌処置も行います。その後、骨吸収部にエムドゲインゲルを塗布し、歯肉をもとどおりに縫合して終了します。

 術後すぐに歯周組織が再生するわけではありません。レントゲン等で6か月から年単位で経過観察を行い、メンテナンスを行います。

  

 

 

 歯周組織再生治療で注意すべき重要事項

 

 再生外科処置前には必ず歯周初期治療という処置を終了しておく必要があります。歯周初期治療とは歯や、歯根周囲の歯石除去や歯肉の炎症軽減処置です。

 歯周組織再生治療は歯を支える骨が減ってきている場合に行いますが、減り方や、減っている量などによりこの治療が効果をなさない場合もあります。特に重度の歯周病などぐらぐらになった歯が健康な状態にもどるわけではありません。失った歯周組織がすべて再生するわけではありません。検査や歯周初期治療の段階である程度診断し治療に適していて効果が期待できる場合にのみ行います。

専門的用語ですが、対象は垂直性骨吸収や1度の根分岐部骨吸収が主なものです。この状態はあまり自覚症状がない場合が多いような段階です。ぐらぐらして痛い、腫れて痛いというような場合は適応ではないことが多いです。

エムドゲインを使用した再生治療は健康保険が適応されません。

 

  リグロスを使用した歯周組織再生治療

 

 リグロスとは日本で開発された歯周組織再生医薬品です。一般名トラフェルミンで主成分はbFGF(塩基性繊維芽細胞成長因子)で、歯周病に対しては世界初のものです。科研製薬と大阪大学歯学部歯周病科が中心に研究開発し、日本のほぼすべての歯学部の治験協力を得て製品化されました。2016年10月頃に厚生労働省の承認を得て健康保険適応となりました。

 bFGFは皮膚などの治療に従来から使用されているたんぱく質です。いわゆるサイトカイン、歯周組織では歯周組織を再生するための細胞や作用を誘導、助ける作用をもちます。

 bFGFの働きは主に、歯根と歯槽骨の間にある歯根膜中の幹細胞系の細胞を増やす作用、歯周組織の細胞が再生しようとする環境を整える作用、つまり血管新生を促し栄養を十分に供給し細胞の周りを埋める細胞外基質の産生をコントロールすることで歯周組織欠損部の環境を整備するという働きがあります。

この環境の中で幹細胞が増殖、遊走、分化し歯周組織再生を活性化します。

このリグロスを使用した歯周組織再生治療はエムドゲインを使用した場合と同じく歯周外科処置が必要となります。術前の歯周初期治療も必要です。術式や対象となる歯周病の病態もほぼエムドゲインの場合と同じです。

このリグロスを使用した治療は健康保険適応です。

 

 リグロスの歯周組織再生治療イメージ概略図

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歯周外科治療

 
その他の歯周外科治療
 歯肉切除治療 歯槽骨整形治療
(歯肉剥離掻爬術FOP,角化歯肉根尖側移動術APF)

 

 主に全体的に歯槽骨が吸収し、歯周ポケットが全体的に深い場合、歯周ポケットを浅くして、歯周に歯垢(プラーク)がたまりにくく、清掃しやすくする目的で 行います。歯周の歯肉を開き、ある程度切除しますが、歯周ポケットが浅くなるように、歯肉をずらして位置付けます。その際歯槽骨に凹凸などある場合はなだ らかに整形することがあります。これによって歯周ポケットが浅くなり、歯周状態をメンテナンスしやすい状態にできます。

 

 歯肉移植治療(遊離歯肉移植FGG、結合組織移植CTG)

歯の位置異常や、ブラキシズム、歯周病などで歯の生え際の歯肉が退縮し歯根が露出している場合や歯の生え際の歯肉が薄弱で丈夫でない場合(インプラント手術後の歯肉改善の場合など)など、角化歯肉、付着歯肉が乏しい場合に丈夫な歯肉を、口の中の口蓋部から移植し健康で長持ちする状態に改善します。口蓋部の粘膜は正常に再生回復します。

​   手術例(FGG)

      左の2歯は歯の生え際の歯肉が貧弱(角化歯肉がない)な状態です

 

      

 

 

 

 

 

 

       

 

 

 

       

      口蓋から歯肉を移植した直後です。丈夫な硬い歯肉です

 

      

 

 

 

 

 

 

 

        

 

 

 

       

       数か月後歯肉が回復安定後

       術後歯を制作装着したところです。丈夫な歯肉ができています

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 歯肉形成治療

 歯肉切除療法、歯槽骨整形、歯肉移植などを併用して行う治療です。とりわけ前歯などで歯茎のよく見える口元や、歯茎の生え際のラインがきれいにそろってな く、審美的に問題があると感じている場合、セラミック冠などで修復する際、歯と歯茎が整っていない場合など、歯肉をきれいで丈夫な状態に整える治療です。

     手術例(歯肉形成)

        

      治療前 左右前歯の歯茎上縁が非対称です

      治療後

        歯肉形成治療で左右対称にし、セラミック冠で歯もきれいに

        製作しました

​        歯周初期治療で歯肉の炎症を抑えてから行っています

草津中央歯科クリニック

TEL077-565-8038

診療時間

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